切削条件について 

◆所要動力の計算式(KW)
所要動力=(切り込み×送り×切削速度×比切削抵抗)/(6120×機械効率計数)
ここでは、機械効率計数を90%としています。

例)
切り込み 送り 切削速度 比切削抵抗 機械効率計数
2 0.5 200 300 90%
SCM鋼 所要動力 10.89 KW

となりますが、加工する機械のラベルまたは、取り扱い説明書等から機械の所要動力を
調べ、その範囲以内に入るように加工条件を設定するのが好ましいと思われます。
また、使用工具の推奨切削条件も考慮して設定した方が良いと思われます。

以下の表が、比切削抵抗の目安です。(ミツビシのカタログより抜粋)
被削材材質 引っ張り強さ
(kg・mu)
及びかたさ
各送りに対する比切削抵抗Ks(kg・mu)
0.1 0.2 0.3 0.4 0.6
(mm/rev)
軟鋼 52 361 310 272 250 228
中鋼 62 308 270 257 245 230
硬鋼 72 405 360 325 295 264
工具鋼 67 304 280 263 250 240
工具鋼 77 315 285 262 245 234
クロムマンガン鋼 77 383 325 290 265 240
クロムマンガン鋼 63 451 390 324 290 263
クロムモリブデン鋼 73 450 390 340 315 285
クロムモリブデン鋼 60 361 320 288 270 250
ニッケルクロムモリブデン鋼 90 307 265 235 220 198
ニッケルクロムモリブデン鋼 352HB 331 290 258 240 220
硬質鋳鉄 46HRC 319 280 260 245 227
ミーハナイト鋳鉄 36 230 193 173 160 145
ネズミ鋳鉄 200HB 211 180 160 140 133
軽金属 Al-Mg 16 75 69 62 45 41
軽金属 Al-Si 20 95 81 66 61 53

◆加工時間算定         
加工時間={(60×3.14×長さ×(素材径+仕上がり径)/(2×1000×送り×切削速度)}×パス回数
パスの回数={(素材径−仕上がり径)/切り込み/2}
※パスの回数は整数にして下さい。1.2の場合は2となります。
また、関数を使うと簡単に計算してくれます。(fx=ROUNDUP)

素材径 仕上がり径 送り 切削速度 長さ 切り込み パス回数
40 36 0.5 200 20 2 1
加工時間 切削速度 実質回転数
1.432秒 200 36 1769

実際の回転数は切削速度と径によって変化しますので、機械側の最高回転数を調べ、範囲内に入る様に設定するのが好ましいと思います。
また、内径加工時は切削速度を10%下げて設定して下さい。
◆まとめ       
以上の基本を元に、加工条件を選定し、機械トラブルを未然に防ぎ、刃具寿命を向上させ、加工タイムの短縮をはかると良いと思います。

また、以上の計算をエクセルを使用して作って見ましたので、試しに使ってみたいと思われる方はダウンロードしてみて下さい。
切削条件選定ファイル


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